奇怪で理解しがたい文字列

早口なオタクの140文字で収まらない叫びや絵を好き勝手にぶつけていく場所。すべての文が無駄に長い

君はぼくの最高の友達だ

f:id:pasta144:20181006205845p:plain

アニメ最終回最高でしたね。アニメ完結記念に漫画およびアニメを見終わっての感想を綴りたいと思います

本当にBANANAFISHをアニメ化してくれてありがとうと思ったし、アニメ化してくれないともしかしたら全然触れることのない作品だったかもしれない。本当に感謝しかない、ありがとう、最高でした

BANANAFISHはアニメから入って、3話くらいでもう耐えられない!と全巻セットを買い、翌日仕事だというのに我慢できず明け方5時まで読み明かし、さらに6時までこんなの読んで安らかに眠れるかーーい!と軽めの徹夜をした作品です

アニメのみを見ていた当時はBANANAFISHをBLと捉えていたので、どうなの?アッシュと英二は寝るの?アッシュは英二のこと抱くの?いつ?早く教えて!っていう極めて軽くすけべで欲望にまみれた気持ちで原作に手を出したんですね

いや~めっちゃ裏切られた!いい意味でも悪い意味でも

人生でもっと早く出会いたかった!でも今このタイミングだから自分は最高にこの作品を楽しめてる!サンキュー世界!みたいになる作品ってあると思うんですけど、個人的にはBANANAFISHがそれでした

ジョジョもこれに少し近かったけど、ジョジョの時はもっと早く教えてよ!とも思ったし、この作品を読まず嫌いしてたなんて人生マジで損してたなくらいまで思った

話を戻して、BANANAFISHを読み終わってすぐも、そして時間が経った今も変わらずに一生この作品のこと考えちゃうな~って思います

アッシュにとっての英二や、英二にとってのアッシュ、月龍にとってのアッシュ、英二、シンにとっての英二…とかいろんな登場人物のいろんな心情をずーっと考えてしまうし、読み返すたびに新鮮な発見があるみたいな作品だろうなぁって

 

すごくネタバレをするし隠さない感想

アッシュと英二の関係の美しさってなんなんだろうね

アッシュと英二のように、お互いの魂が呼び合い惹かれ合い求めあうような関係は本当に美しいなと感じます。どうしてもそういう物語が好きだし、そういう物語で涙を流したいと思う自分がいる

もう読み終わって何か月も経つので自分の中での考えも落ち着いているし、読み終わって2週間くらいの時のようにアッシュと英二のことを考えて仕事が手につかないとか、泣きすぎて心がぼーっとしてしまうとかそういうことはないんですが、時間が経ったからこそ改めていろんなことが見えてきたなぁと思いました

例えば、英二がアッシュの前で塀を飛び越えるシーン。最初見たときに、いいシーンだなぁと思ったくらいで、それほどこのシーンの重要性を理解していなくて
今思えばお前どこ見てんだよ?ヤベーなって思うんですけどこのシーンこそが「BANANAFISH」という作品のアルファにしてオメガじゃないですか???

 

人間関係の究極の形なのでは?

BANANAFISHのアニメ公式は毎回放送終了後に相関図を更新しているんですが、最終話が終わった後、それまでアッシュと英二の間にあった【親友】という説明が消え、一本の太い線でつながっただけになっているんですね

いや~~~これ素晴らしいなって思って。彼らの関係ってもう親友とかじゃ確かに表現できなくて、奥村英二はアッシュ・リンクスと一緒に生きていくんですよこれから。だって「ずっとだ」って約束したから

それくらいの大きな出会いだったのがこの二人なんですよね

わたしは常々「相手の心を墓場にする」物語が大好きなんですけど、アッシュはまさに英二の心を墓場にしたし、その墓標をしっかりと抱きしめて「アッシュ・リンクスと一緒の人生」を英二が送っていくのがもう本当に…言葉が出てこない、素晴らしいとか最高とか大好きとかしかないんですけど、美しいなって思います

アッシュと英二が異性同士だったらたぶん簡単に片付いてしまう問題とかってたくさんあるんだよなぁって。抱き合うだけで言葉なんていらないこともたくさんあるし、慰め合いにしか見えなくなってしまう部分もあるかもしれないって

なによりも吉田秋生先生も言ってるけどアッシュはもう一生分セックスしててセックスに飽きているから、男女の関係になったらなんか違うかなって思ってしまう気もする

アッシュは英二という「イノセンス」に出会って「こんな自分を心から信じてくれる人がいる」「対価なしに愛してくれる人がいる」という幸福に出会ったし、それによってずっと求めていた自由の先にある、「ここではないどこか」の「どこか」が見えたんだろうなぁ

 

美しいエンディング

わたしはBANANAFISHのエンディングは美しいし完璧だと思うしトゥルーエンドだと思うんです

奥村英二の愛がアッシュ・リンクスの肉体も、魂も、全てを抱きしめて包み込むような、本当に見事な話だと思いました

読んでいる間、何度も早くアッシュを殺して楽にしてあげてくれ…とかアッシュが救われる道って死しかないけどこのまま死んでもアッシュは幸せではない…とか考えていてすごく苦しいしつらかったんですが、ほんっとに、すべてが救われるようなエンドだと思いました

これ以上に、そしてこれ以外にアッシュが救われる道なんてあるのか?いやない。仮に日本に行って、何事もなく英二と一緒に楽しく暮らすアッシュはアッシュなのか?と思ってしまう

だってアッシュは「呼吸するように、何も感じずに人を殺す」という自分を強く恐れているのに、銃も何も必要がない平和な日本にいて、そのことを忘れないでいられるだろうか?より強く思い出してしまう気がする

そして自分と英二はこんなにも住む世界が違うんだ、こんなにも英二の世界は平和なんだって思っちゃうと思うんですね

それが悪いことではないし、一時的なものでもあると思うし、人は環境によって変化していくし、さらに成長もしていくものなのでそうやって変化していくアッシュの未来も見てみたいけど、アッシュ自身が英二を神聖視まではいかないけど、「絶対に自分と違う存在であってほしい」と願っていると思う

アッシュが「日本に行こう」っていう誘いにさいごのさいご、本当に最後だけ足が動いたのは、彼は日本を知らないから、英二の世界である日本に自分が踏み入れることが怖かったんじゃないかなって思うんですよね

最初読んだときはわけがわからなくて、これが終わり…?って思ったけど、今になったらやっぱりこれ以外のエンドはないなって本当に思う

BANANAFISHにifはいらないって個人的にすっごく強く思ってしまうのも、このエンディングに至らなくなる可能性があるからだなあって思う。アッシュ・リンクスの人生を描き切ったこの話においてifがあるなんて彼の烈しい人生はなんだったんだよ!って思っちゃう

 

ただこれはシンと英二の後日談を読まないと到達しない境地だから…
みんな…アナザーストーリーの「光の庭」まで絶対に読むんだぞ…絶対だぞ…これを読まないと完結しないからな

Banana fish another story (小学館文庫)

Banana fish another story (小学館文庫)

 

 

いやもうとりあずなんかお腹も痛いしわけわからない文章だけどひとまず終わります。いつか本当にちゃんと書く、ちゃんと書くから…

 なんていうか…もう…あれ…全人類とBANANAFISHの話がした~~~~~~~~~~~い!!!!!!

以上

みんな見たらわたしに論文書いて送ってほしいしわたしの墓にはBANANAFISHの感想と高尾滋先生のゴールデン・デイズを読んだ感想を入れてください。よろしくお願いします

 

 BANANAFISHとゴールデン・デイズについて騒いだ記事です