カバディの13巻が出るので感想書こう~!と思ったもののいきなりそこだけ書くのもな…と思いまとめて書こう!と思ったエントリがこれなんですけどもはや14巻出たしなんなら15巻と16巻も出たんですよね
今更1~16巻をクソながクソデカ怪文書でまとめられてもね…って感じなので、アニメ化もするし絶対アニメで見られるであろう(と信じている)序盤の1~4巻の感想をまとめようかな!と思いまとめます
1~4巻の感想はそれこそ12巻が出たくらいの時に書いたものなのですが、当時のフィーリングを大切にしようと思い、あまり手直しはしていません
13巻くらいから分かるいろんな人の感情もあるので、多少はアップデートされている部分もあるんですが、それはそれとして…
わたしがこんなタラタラしてる間にアニメ放送が始まるしね!楽しみです!ほんとに…
絶対OPで爆泣きしちゃうんだよな…まだ幼稚園児の娘の結婚式を想像して泣くお父さんってこんな気持ちなのかな…
私立能京高校に通う1年生の宵越竜哉は、中学時代「不倒」という通称とともに全国に名を馳せる優秀なサッカー選手だった。ある理由からサッカーをはじめとするスポーツを嫌い、高校ではスポーツを遠ざけるような生活を送っていたが、カバディ部副部長・井浦の計略によりしぶしぶカバディ部に入部することになる。当初はカバディのことを「ネタスポーツ」とバカにしていた宵越だが、練習を続けるうちにカバディの魅力にのめりこみ、チームメイトとともに全国制覇を目指すカバディ選手になっていく
気づいたらろくな説明もなくキャラ名バンバン出てるので、何も知らない人にはなにも伝わらないものになっているかも
とりあえず灼熱カバディは読むと体を鍛えたくなるので目から摂取するタイプのプロテインとも言えるんじゃないかな!
- 1巻 よくわかるカバディ入門~ようこそ灼熱の世界へ
- 2巻 最強の攻撃手で部長・王城正人が登場するし練習試合も始まる
- 3巻 練習試合完結、新入部員が3人増えるよ!
- 4巻 体育祭という名の灼熱騎馬ディ、合同合宿開始
1巻 よくわかるカバディ入門~ようこそ灼熱の世界へ
表紙は能京高校カバディ部のみなさん(水澄だけおらん)。1話~7話まで収録されています
1話でカバディに出会い、半強制的に入部させられる宵越が、自分でカバディの面白さに気づき、心身ともに「入部」するのが7話
よく7話まで読んでねって言われてる(イメージがある)作品なので、とりあえず1巻収録分を読んだらなんとなくのカバディのルールもなんとなくの宵越(主人公)のキャラもカバディの魅力も部員のいいところもわかるようになっています
細かいルールに関しても宵越とともに作中で学んでいく形になるので、何も知らなくても大丈夫。親切ゥ!
1巻にしてよみごたえたっぷり(こじんのかんそう)
1話はページ数が多く、内容も絵柄もぎっしり詰まっているので、この一冊でもボリューム感は結構あるなあと個人的には感じます
というか、正直言ってめちゃくちゃよくできてる1巻だなあって…きちんとこの一冊の中で起承転結があるので、読みやすいんじゃないかなと思います
“カバディ”という競技に少しずつ歩み寄っていく
この作品を読む前からカバディのルールがしっかり分かっている人ってそこまで多くないかもしれないですが、だからこそ宵越が考え付く戦略が、読者の思いもよらないものになったりするんじゃないかな~って思うんですよね
知らない競技だから、じゃあどう攻略するか?っていうのを自然と楽しみにできるというか。じわじわと「カバディ」を知っていくなかで、少しずつ魅力も理解していく、とても丁寧な話運びになっていると思います
物語の中でキャラクターの役割と個性が理解できる
主人公である宵越が“チーム”に否定的であるがゆえに部活のメンバーを一歩引いたところから見るので、逆にいい部分が際立って見えるようにできているなあと思います
宵越自体が分析しながら進んでいくタイプのキャラクターなので、宵越の思考をなぞって読んでいく読者も、物語の中で「こいつはこういうところがある」「こういうキャラクターだろう」「カバディはたぶんこういう競技だ」というのが自然と入ってきます
「対決」を描くことによって、競技の熱さや宵越というキャラクターの1話では明かされなかった「なぜ」がだんだんと見えてくる。そして「スポーツ嫌いの宵越」の熱量を高め切ったところで1巻が終わる
ええ~~~~宵越この後どうなっちゃうの~!?
わたしはカバディの1話を読んだ瞬間に秒落ちしたので、デレデレしながら1巻を読みきったためあまり参考にならないかもしれませんが、少し後になって読み返すと、まだこの段階では全然見えていない先輩たちの魅力が山ほどあるので、楽しいな~と思ったら続けて読んでもらいたいです
まあ1巻だからそりゃ描ききれんよね…かなり描けてると思うけどね…だってこの段階で既に水澄はかっこいい…
1話の段階から新人さんとは思えない程アクション作画とかうま…って思いますが、確かに荒っぽい部分や若干怪しい部分もあるので、そういうのがすごく気になっちゃう~!って人は広めの心で見るといいのかなと思います
絵は爆発的に進化していくので、もう4巻くらいの時点で初期の絵の面影はあんまりありません。うまくなるの速過ぎんか
単行本描き下ろし
『灼熱カバディ』が灼熱じゃなくてもうちょっと温度感低かったら的な四コマ漫画。武蔵野先生はギャグも切れ味がよくて面白いなぁと改めて思います。好き
このへんで各キャラのギャグ傾向とかが見えてくるので、キャラ好きだな~って思ったらやっぱ単行本買うのがオススメです
2巻 最強の攻撃手で部長・王城正人が登場するし練習試合も始まる
表紙は僕らのクラブのリーダーの王城正人(右)と僕らの主人公宵越(左)です。身長差を考えたときに、たぶん部長は箱の上に乗ってます
部長の登場
1巻の段階では「入院している」という情報しかなかった部長が部活に復帰します
あまりにも華奢で“弱そう”な部長に対して不満と疑問まんまんのスポーツエリート宵越が勝負を仕掛けたり部長のヤバさが見えたりみんなに慕われる部長がかわいかったり部長と井浦のエモが見えたり「能京高校カバディ部」ってこんな人たちがこんな感じで存在してますよ~っていうのが最初の方に楽しくワイワイと描かれます。かわいいぞ!
はじめての練習試合 VS奏和
中盤からは宿敵校ともいえる奏和高校との練習試合がスタート
公式戦ではないにしろ部活練習以外の試合が描かれるのはここが初めてで、宵越にも高谷というライバルが登場するし、部長にとっても好敵手の六弦が登場します
それにしてもこの時の高谷煉むっかつくな~!(大好き)
練習とはいえ「試合」が始まるので、ここから説明されるルールもちょこちょこあります。ルール把握の必要が少し増えてくるころ。単行本だと空きスペースで補足やおさらいが入ってたりするので、そういう意味でも単行本はオススメです
部長のヤバさが際立つ練習試合
試合ってこんなおもしれーんだ!ってくらい面白いなあ!と思いながら読んでいた記憶しか自分にはないんですが、ま~~~~部長が化け物じみてて本当にかっこいいなって
「部長ってどうやらめちゃくちゃ強いらしいな?」くらいの認識から「ヤベー奴なんだな」に変わるのがこの練習試合です。笑っちゃうレベルで強い。最高。優勝
最新話(2020年10月現在)を読んでも、部長ってこの頃からずっとぶれずに化け物レベルで存在してくれているので安心感も半端ないんですよね
個人的にこの段階では六弦や能京メンバーが言う「部長は努力家」という部分がしっくりきていませんでしたが、後になればなるほど、読めば読むほど恐怖を感じるくらいの努力家なので、六弦と部長の因縁を考えても覚えておきたい大事な巻です
部長の話ばっかりか~~~い!でもそうなっちゃうと思う…
それくらい部長ってインパクトがあって、心にガツッとくるキャラクターだなぁと思います
単行本描き下ろし
カバディ部みんなの日常的な四コマ漫画。めちゃくちゃかわいいから本当読んでほしい
『灼熱カバディ』は本編では部活以外の側面が描かれることがあんまり多くないので、クラスメイトとどんなふうにかかわっているのかとかがこの四コマからうかがい知れてとてもいい…かわいい…
あとこの時はまだ部長のキャラ作画がそんなに固まっていない時期ぽくて、わりとイケメン決めゴマだと見た目が男性的にしっかりするというか、ちょっとシュッとした作画になることが多くて、この時期しか見れない感じの部長でこれもこれで好き
ま~~~~~~~部長のことばっかになるよね!!!
「カバディへの愛の違いだ」最高すぎるからほんと見て…好きになっちゃう…
3巻 練習試合完結、新入部員が3人増えるよ!
めちゃくちゃ好きな巻~~~~!!!!!!!!!!!
初期カバディで特に印象的な話が詰まってる巻だと個人的に思います
この3巻で2巻から続く奏和との練習試合が終わり、個人としてもチームとしてもさまざまな課題や目標が見えてきて、それらを抱えながら夏の大会に向けて励んでいく…という内容になっています
表紙は宵越、裏表紙は水澄と部長のランニング風景ぽい感じ。水澄と部長の“これまで”と“これから”を思うと、めっちゃくちゃぐっとくる裏表紙です
3巻は練習試合の決着もつくし、いろんなキャラの掘り下げがある巻なので、ここまで読んでほしいな~!って思います
あと電子書籍配信サイトとかで無料で読めたりするのも3巻までが多いような
新入部員の登場
奏和との練習試合を観ていた3人の生徒(伴・関・人見)が新入部員として入部します
宵越も(初心者なのに)先輩風をふかしつつ、彼らに「教えていく」中で、自分の改善点と向き合います。先輩風ふかしてる宵越に対する伊達ちゃんと水澄の言動が個人的におすすめしたい見どころ。最高
新入部員3人みんながいいキャラなのもあり、カバディ部に幅と華やぎが生まれます。また、このあたりから先輩たちが抱える熱に触れ始めるので、各キャラクターの魅力がぐっと深まっていく巻でもあると思います
あとはちょっと好きすぎるのでピックアップして…
19話 『STRUGGLE』
練習試合の結果が出る話。1話から登場していた副部長の井浦について掘り下げられる話でもあります。井浦慶を語るうえで絶対に外せない一話
一見すると井浦は人を脅して動かす人でなしの食えない男で、その胸に抱えている「熱」が見えづらいキャラでした。そんな井浦が一人のキャラクターとして際立ってくるのがこの話です
この19話までで、宵越・高谷・六弦の才能と、部長の狂気すら感じる強さは作品においてもひときわ目立ちます。そんな彼らに対し、井浦はどちらかというと「凡人」に属する選手です
スマートに見えてきた井浦が意地と執念を見せ、「凡人」として積み上げた結果を見せつけるこの話は『灼熱カバディ』の初期においてとても大きな意味を持つ「灼熱」な話だと思うんです
個人的には、ずっと見てきた“3年生の先輩”である井浦のこの姿を見て、『灼熱カバディ』がものすごく好きだと思ったんですよね…この作品を読んでいて最初に泣いたのもこの話だから、すごく思い入れのある大好きな回です
今までの井浦から想像できない爽やかさを見せたのもかなり衝撃でした(好き)
またこのタイトルがすごくすごくすっごくいいんですよ。本編を読むと「ああ…STRUGGLE…」ってなる。井浦慶ってスマートなだけの男じゃないんだよなって心から思える
25話 『カックイイ男に』
パーマ先輩こと2年の守備手・水澄の掘り下げ話です。水澄が好きなら絶対覚えておきたい1話だし25話と65話と103話は水澄三部作って言ってもいいくらい水澄にとって重要な回です
親友で相棒の伊達ちゃんとの信頼関係が見える23話『ケンカっしょ』もかなりかなりかなり好きだけど、この巻で一番グッと来たのは(水澄推しなのもあり)この話でした
長くなりすぎるので別のところで書くけど、水澄が部長を慕っている理由や、伊達ちゃんを信頼している理由が見える回なんですよね~~~~
それが「水澄京平」という男の信念からくるものだっていうことも分かって、この1話で水澄京平っていう男のかっこよさがぎっちぎちに詰まってる
水澄が信念とする「カックイイ」生き様とは何かが見えることによって、水澄の男も上がるし、部長や伊達ちゃんもよりいっそうかっこよく見える
本当に武蔵野先生はキャラクターの相関関係を描くのがうまいなぁと思います。天才の所業
単行本描き下ろし
基本的に新入部員の3人の日常生活を描いた四コマになっているんですが、関くん無双で最高なんですよ…1年生みんなかわいいんだ…
伊達ちゃんと水澄のお互いの第一印象もさしこまれてるんですがすきあらば2年仲良くする~~~~!!!!!!!
武蔵野先生がカバディの大会を見に行ったときの簡単なレポも載っています。わたしは配信でしかカバディの大会を見たことがないんですが、生で見てみたら迫力があってもっと楽しいだろうなぁと思う
4巻 体育祭という名の灼熱騎馬ディ、合同合宿開始
表紙は宵越、裏表紙は灼熱騎馬ディ。体育祭やら世界組登場やら夏休み合宿開始やら、もりだくさんでバラエティに富んだ巻
宵越が先輩たちに対する信頼を言葉にするなど、1~4巻までの宵越の心の変遷を何気なくふりかえれます
個人的にですが、「宵越のここがいいなぁ。好きだなぁ」って思える話がたくさん入っている印象
また、この巻から部長や六弦など、中学時代に日本代表として世界大会に出場した【世界組】の面々が登場し、作中で強い意味を持ち始めます
世界組がいっぱいでてくる
部長や六弦も所属していたカバディ世界大会日本代表メンバー選抜、通称【世界組】の一部と宵越が顔を合わせたり、紅葉高校と英峰高校との合同合宿がはじまったり、部長の後輩世代の【世界組】も登場したり、世界組濃度濃いめの一冊
個人的には世界組の一人である神畑が率いる英峰高校カバディ部のみんなの適度な距離感で仲いい感じが大好きです。進学校だからみんな頭がいいであろうところもポイント高い
4巻は一気に新しいキャラクターやカラーの違う学校が出てきてとてもにぎやか。新しい推しを探そう!
体育祭~灼熱騎馬ディ
野球部と旧体育館(ヒロイン)の所有権をかけて、体育祭の騎馬戦で決着をつけるという体育祭編(騎馬戦)、通称『灼熱騎馬ディ』がスタートします
体育祭編は「いつものメンバーで部活動をやっているだけだったら絶対に出てこない言葉」が宵越から出てくるのもあり、カバディ部のことを理解するうえで大切な話になっていると思います
野球部エース・安堂との対峙では、現時点での飾りのないカバディ部に対する気持ちが宵越の口から語られますが、その言葉はとてもやさしいものです
宵越はあまのじゃくだし、4巻時は部長たちに対してもどちらかというとツン要素が強めで、信頼を見せてはいても言葉にはしない時期だったと思います
その宵越が部長や井浦がカバディにかける想いをしっかりと感じ取っていることにもじーんときたし、「スポーツ」というものをナメていない宵越がやっぱり好きだなぁと思いました
スポーツマンとして宵越と似ている安堂との会話だからこそ引き出されるものでもあるし、それぞれの誇りを理解したうえでプライドをかけて戦う宵越と安堂の関係もすごく好き
「頑張っている人を馬鹿にすることを許さない」のは宵越の大きな魅力だと再確認しました
伊達ちゃんの人の好さや不器用なところも描かれていて、みんなの「好きだなあ」と思えるところが普段と違う角度から認識できるのが体育祭編だと思います。大好きなんですよね~~体育祭編
合同合宿スタート
世界組の後輩が率いる紅葉高校カバディ部との夏休み合同合宿がスタート
いろいろあって世界組・神畑がいる英峰高校も一緒に練習することになり、キャラクターがいっぱい増えて賑やかたのしい長い合宿
4巻ではほぼさわりだけで、本格的に合宿生活ぽくスタートするのは5巻からです
宵越のことが「主人公として」すごく好きだなあって思ったのは、この巻の最終話にある、合宿初日の夜の彼を見たときだったと思います
個人的にスポーツ漫画の主人公ってあんまり好ましく思えないことが多いのですが、宵越の〈すべての環境を自らの砥石とする強さ〉って純粋にかっこいいと思う
負けず嫌いだからこそ絶対口だけで終わらせず、ストイックに鍛錬を重ねられる宵越は主人公として信頼できるし、いち選手としても信頼できるから、漫画を読んでいて期待できるし楽しみにもできる
あとこの辺から絵柄が少し変わってきて、また一気に絵がうまくなる気がします
個人的に合宿編の絵は見やすくて勢いもあってすごく好き
単行本描き下ろし
1年生新入部員の歓迎会してなかったね的な四コマ。いつもよりもいっぱいあって楽しい!
井浦慶のいろいろな片鱗が見えるので単行本描き下ろしの井浦を知っているかどうかでここから先の本編の井浦の深みが違ってくるな…って今読み返してて思いました
武蔵野先生と4の関係性の描き下ろしもあってフフってします
そんな感じで!!!!!ひとまず!!!!!4巻まで!!!!
これは感想なのかもよくわからないけどとりあえずアニメでこの辺は多分見れるだろうと…思う…3巻までは絶対に見れると思う…見せてほしい…と思っているので、アニメを見て気になった人とかアニメ見てないけど気になった人とかの参考に…なれば…幸いです……
武蔵野先生はギャグもとても面白いし、日常だから見られる彼らの一面もいっぱいあるので、単行本のおまけ描き下ろし四コマもぜひ読んでほしい~~~~
以上だよ!アニメ楽しみだね!