奇怪で理解しがたい文字列

早口なオタクの140文字で収まらない叫びや絵を好き勝手にぶつけていく場所。すべての文が無駄に長い

ギヴンの『冬のはなし』と『キヅアト』がよかったよ~!って叫び

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ギヴンアニメ放送終了おつかれさま&ありがとう!+映画化決定おめでとう!
わたしはアニメでしかギヴンを見ていなかったのですが、9話がすごくよかったな~っていうのと、OPの「キヅアト」や「冬のはなし」を含めた真冬とユキの関係がエモ・イン・ザ・ワールドだったのではぁ~~~好き!っていう気持ちを残したいなと思いました

わたしは叫ぶことしかできないオタクなのでとりあえず叫びます
いつものごとく長いです

 

以前BANANAFISHのエントリでも書き、さらにカテゴリとしても(なぜか)追加してみたんですが、本当にね…「相手の心を墓場にする物語」が心から好きなんですよ…
みんな米津のLemon好きじゃん?あれだってこういうことじゃん…?わかるでしょ…

いやもうさ、これそれじゃない?それだよねわかる、エモって言葉があまりにも便利すぎてなにかにつけてエモって言葉を使ってしまうけどこれをエモと言わずしてこんなに分かりやすく伝えられる言葉を見つけられないんですよ…ぼくには…
詳しくはあとで書こうと思いますが、ひとまず「冬のはなし」のほうを…

『冬のはなし』のエモについて

冬のはなし

冬のはなし

  • ギヴン
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 やっと曲も配信されたから毎日聴いてる~~~ありがてえ~~~~

ライブシーンよかったよ

わたしはアニメしか見ていないので、原作の細かい描写とかは知らないですが、漫画を読んでいた方はどんな気持ちだったんだろうなぁと思うライブシーンでした。悪い意味でなく
きっと、読んでいた人はその人の頭の中にすでに真冬の歌声があって、歌詞があって、Seasonsのサウンドがあったと思うんですよね
BECKが映画化したときにコユキの歌唱がすべて無音だったように、聴衆を圧倒させるボーカルって脳内の想像を超えられないっていうのがあると思うんです。紅天女が能面つけてるからこそ最上の美を思い描くみたいなね。それぞれのベストがあるから

でもこの作品の、真冬のライブシーンで描かなければいけなかったのは真冬のボーカリストとしての技量よりも「想いの放出」だったと思うから、絶対にボーカルが必要で、歌詞が必要で、叫びが必要なんですよね。これをやるって全員難しいなぁって
お芝居する声優さんも、音楽を提供する人も、すっごい大変だよねって。作品に寄り添わないと素晴らしいもの出来ないよなぁって思うんですよ

何度も言いますがわたしはアニメしか見ていなかったので、ずーっと漫画を読んできて切なさと愛しさを自分の中で抱きしめていたファンの人にとっての「正解」かは分かりませんが、インディーズバンドのゴリっとしたサウンドぽさがとてもいいなぁと思ったし、真冬の中の人である矢野くんがあえて荒っぽく歌っているのも本当に「魂の叫び」みたいな感じがしてよかったなぁと思ったんです

あとは超個人的な話ですけど矢野くんが好きなので、あぁ~~~嬉しいなぁと思いました。素敵なお話の素敵なキャラクターの、とても大切な場面を全身全霊で演じることができているのかなぁって思うとね…ファン的にうれしいんじゃ…

アニメを見ているだけでは真冬の気持ちってほんとうによくわからなくて、言葉が足りない彼は心の中ではその何倍、何十倍と話しかけているのであろうことが想像できても、やっぱり現れてこないから見えないんですよね。切なさや悲しさや、もしかしたらそういう感情にカテゴライズできないほど大きな空虚だとか、そういうものが
そのすべてが叫びとして放出された『冬のはなし』がとてもいいなぁって

そしてこれは、漫画とはちがう、音も色も声もあるアニメだからこそ見える新しい気づきもあるシーンなんじゃないかなぁと思ったんです
だから漫画を読んで自分の中でのイメージを持ったうえで、このアニメのライブシーンを見てみたかったなぁって。もうできないことだから少し残念です 

 

なにがいいって歌詞が良いよね

「冬のはなし」はOPを担当しているセンチミリメンタルさんが楽曲提供をしているみたいで、公式ツイッターに歌詞を載せて下さっているのですが、え、エモ~~~~

自分と仲のよかった、年の近い友人を亡くした時の喪失感ってすごく独特だったことを思い出しました
それは20代前半の頃で、当時すでに身内が亡くなることとかは経験していたんですが、同世代でバリバリ遊んでてしょっちゅう会話もしていたような子が亡くなった時にはじめて、人って年齢に関係なく死ぬんだっていうことを目の当たりにした気がしたんですよね

わたしのこの気持ちが真冬と同じだとは思いませんが、昨日まで当たり前に話していて、そしてそれが当然のように続くと思っていた存在が目の前からいなくなる。家族ではなく恋人や友人だったときって、自分が現実として受け止めている何倍も実際はショックなんですよね
相手の死に対する覚悟も何もないし、自分とそんなに切り離して考えていない存在だからだと思うんですが
家族とかだと自分目線で自分と近いけど、友人や恋人って他人目線で自分と近い存在だから、「そんなに違わない」って客観的に思わされるしね
思い返せば思い返すほど、どんなに一緒にいても案外相手との思い出って途切れ途切れで頼りないなぁって思ったんだよなぁ

わたしにとってその友人は特別に自分を素直に出せる数少ない人でしたが、真冬にとってのユキってもう、すっごい大きいだろうなって
やっぱりふとした瞬間にきっとこれが好きだろうなぁとか、この話で盛り上がりたかったなぁとか、一緒にここに行きたかったなぁとか思うんですけど、真冬ってそれが毎日毎分毎秒なんだろうなって

一緒に居た時間の長さが長すぎるし、日常に当たり前に存在していたし、かといって家族ではない。ましてまだ高校生だから、感情に向き合うためにはすべてを封鎖しないといけないんじゃないかなぁとも思う…このへんはまんがを読んでないので細かいことはわからないけど…って長いなこの話!

 

好きな歌詞

冷たい涙が空で凍てついて
やさしい振りして舞い落ちる頃に
離れた誰かと誰かがいたこと
ただそれだけのはなし

ここが本当にすきでね。どこが好きって「ただそれだけのはなし」っていう主観と客観がまざった、投げやりでもなんでもない事実を淡々と述べるところですよ

これ、主観で言ったら当たり前だけど「ただそれだけのはなし」なんかじゃ全然ないわけで。でも自分以外の世界から見たら本当に「ただそれだけのはなし」なんですよ。さらに自分に置き換えてもある意味ではなんでもなくて。別に離れたからって自分の生活とか生命活動は何も変わらないんですよね。自分の体なのに他人と同じように動く~~~~~こういう感じ~~~~~自分の気持ちだけが一緒にとまっちゃった雰囲気というか、そういう空気感がとても強く感じられてたいそう好きです

あとやっぱり素敵だなぁと思うのは1番のサビとラスサビの歌詞の変化ですかね

あなたのすべてが明日を失くして
永遠の中を彷徨っているよ
さよならできずに立ち止まったままの僕と一緒に

あなたのすべてがかたちを失くしても
永遠に僕の中で生きてくよ
さよならできずに歩き出す僕とずっと一緒に

まあ正直アニメしか見てないわたしに語れることはあんまりないので歌詞が好きって話に終始するんですが、1番だと「明日を失くして」いて、これって物質的だなって思うんです

生きてる存在にあるものが「明日」だから、単純に「死」を描いている気がする。肉体的な終わりを受け入れられない感じというか。だから永遠を彷徨う。そして真冬の気持ちも同じように立ち止まって、明日…この場合は未来の意味になると思いますが、なんとなくそれが見えない

「溶けきれずに残った日陰の雪みたいな想いを抱いて生きてる」というAメロの歌詞にもあるように、ひんやりとした停滞する気持ちだけでなく質量のある亡霊が存在しているというか…。いやうまく言葉にできないけど…言語化能力ゼロか…

とりあえずラスサビだと「あなたのすべてがかたちを失くして」いて、これって真冬が全部受け入れたってことなんだろうなぁって。傍から見たらユキはすでに「すべて」「かたちを失くして」いる状態だから。肉体ももう火葬されてるだろうし物質的なものは何もないんだけど、真冬にとってそうなったのがラスサビなのかなぁって

しかも悲観するわけでもなくて、これも「ただそれだけのはなし」のように、淡々とした自分の事実として言葉にしている印象を受けるんですよね

歌いながら流れる映像でも表現されているけど、真冬にとって日常の景色のすべてにユキが存在して、まるで実体を持っているかのように彼の生活に一緒にいるけど、本当はそうじゃないし、「かたち」ももうどこにもない。それを受け入れた歌詞だと思うんですが、受け入れても「僕の中で生きていくよ」って方向に受け入れられたのが素敵だな~って。そうならない方向の受け入れもたくさんあると思うから
だから「さよなら」はできないけど歩き出すことができるの、もう、ええ~~~感動じゃない…?語彙は消えた(最初からない)

繰り返しになるけど、「さよなら」をしないで歩き出すということは、受け入れて歩き出すということだと思うんです

そのためには、その人がいた過去の出来事をすべて肯定しないといけないよなって。出会ってしまったことが間違いだったとか、出会わなければこんな気持ち抱えなかったとか、いっそ殺してくれたらとか、そういうドラマチックな感情も大好きですが、肯定して歩き出すというのは、自分とその人を含めた過去、そして自分がその人の未来も自分の胸の内に抱えながら生きていくっていう希望も描いていると思うんです。とても強い意思と深い愛情が必要だなぁと思います

そして進みだせたのは、新しい恋と、自分に寄り添ってくれる存在と音楽があったから…とつながっていくのが、ギヴンの世界の美しい理だと感じます

真冬の鼻歌を自分で奏でて贈りたいと思ったユキも素敵だけど、その鼻歌をつくって、真冬の解放の翼にした立夏もまた素敵だし、そういうことができる立夏だから真冬も歩き出せる結論に向ったというのがいいですよね。いや~よかったよ…よかったよ…ほんと…

 

長いけどこっからキヅアトがドドドドドツボって話になるからね…まあ自分の中の熱を吐き出すためにあるのがここだから好きに書くだけなんだけどね…
あとセンチミリメンタルに普通に冬のはなしカバーしてほしいですね

 

『キヅアト』が完璧すぎる

これはもう自分の趣味嗜好のはなしであって、あんまりギヴンとはそんなに関係がなく、もっと言えばカテゴリの「相手の心を墓場にする」ジャンルに対する想いのはなしです

『キヅアト』はアニメ『ギヴン』のOPテーマです。かっちょいい曲です 

キヅアト

キヅアト

  • センチミリメンタル
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

この曲ってきちんと真冬の気持ちとしても聴けるし、単純な楽曲としても聴ける完成度の高い一曲だなぁと思います。というのも、アニメのOPって多少寄せると思うんですが、寄せつつも自分たちの曲っぽさがあるというか…いや…知らないんだけどさ…寄ってるけど曲としても独立している感じというか…?うまく言えないけどそんな感じなんですね(投げた)

そして真冬の心境でもあるということは、ひとつの「喪失」を描いている曲ということでね。この曲がね、すごくね、してるんですよ。相手の心を墓場にさ!いや~~~あまりにもツボすぎるので何から文字にしたらいいのかわからなくて謎文書いてますよ今

 

歌詞があまりにも素晴らしい

もう毎行毎行自分の脳内の理想を垂れ流しているのかというくらい、すべての言葉に興奮して脳汁出るくらい完璧なんですが、やっぱり特筆すべきはここなんですよ…

深くえぐってそのついでにいっそ記憶も奪ってよ

模範解答か

このあとにつづく「届かない声ばかりがまた僕を締め付けるんだよ」「深く探ってねぇ僕の中の痛みも見てよ」も含めて本当に完璧です。非の打ち所がない。こんなに相手が心に錨下ろしちゃってる歌詞ありますか。完璧です…わたしの中においては完璧です。これが模範解答…アルファにしてオメガ…

この一文に込められた自分一人ではとてもじゃないけど捨てられないし捨てる気も起こらない、それでもどうしたらいいのかわからない決別しないと前に進めないこの胸の中にある質量を持った君の面影や幻をいっそこの胸を引き裂いて抉り取って欲しいっていう感情ですよ(違ったらごめんなさい)。完璧です。君の手で切り裂いて遠い日の記憶を悲しみの息の根を止めてくれよさあ愛に焦がれた胸を貫け!をさらにへヴィにした感じ(個人の印象)

そして2番は「深く潜ってそのついでにいっそすべて奪ってよ」。重ねてくる~~~~~~~!わかる~~~~!記憶→すべてっていうのももうそれ。それなんですよ…文字のチョイスや畳みかけがドツボすぎて呼吸困難

ずっと会いたくて
気付かぬように 心殺してるの
君が置いてったものばっかなんだよ
いまでも いつまでも

そしてサビで繰り返し登場する「君が置いていったものばっかり」という表現です。これは2番のサビですが、一番では「君の置いてったものばっかが僕のすべてになったの」と歌っていて、その流れからのこれです
「置いてったものばっかなんだよ」。これ…本筋とはあんまり関係ないんですけど「心殺してるの」とかの口調もかわいくて好きなんですよね。まあそれは置いておくとして…

もうこれ本当に…好きで…心に相手が置いていったものばっかりなんだっていうのがすごく好きなんですよ…まあ相手の心を墓場にするものが好きっていってるから当たり前ではあるんだけど…どでかい置き土産だからね魂ってね…

「君の置いてったものばっかが僕のすべてになった」と言っているのに「君が置いてったものばっかなんだよ いつでも いつまでも」と続くこの切なさ…裏を返すといつでもいつまでも君が僕のすべてということですよ…
同棲してた部屋に相手のものが全部置いてあって捨てられないとかとはまた違う、物質がないからこそ自分で捨てることも自分ではっきりと切り離すことも確信を持ってできないやるせなさが詰まっていませんか…

そしてその流れからのここがとても好きで…

雨 晴れ 曇り
春夏秋冬
365日
どれも君を思う

これはCメロ…Bメロ…?大サビ前の部分の歌詞ですが、ここも「365日どれも君が宿る」→「どれも君が残る」→「どれも君を思う」と変化していて、きちんと心境の変化がみられるところがとても好きでして…こういう段階的な表現が好きなので本当に毎行毎行好きなんですよね…たまらんな…

あと音楽を聴くとわかりますが、この部分の雨晴れ曇り~は繰り返されていて、一回目のときは「どれも君が宿る」を旋律だけで歌わないのも素晴らしいですよね。次に続く歌詞がより強く印象付けられるし、人によって「君が宿る」を思い出すのか「君が残る」を思い出すのかの違いも出てきそう。わたしは宿る派です

そんなわけでサビも段階ごとの心境の変化がきちんと見えていて、聴いていてどんどん気持ちも盛り上がってくるんですが、特に大サビのこことか光が差し込むような力強さを感じてぐっときます

深く潜って
その奥に眠る君を守るよ
君が置いてったものばっかが
僕のすべてになったの

そして最後のワンフレーズに続いていく

君が置いてったものばっかが
僕の生命になったの

完璧な結び

もうこれが聴きたかった。わたしの中で相手の心を墓場にする場合の目指すべきゴールは常にここなんです。絶対ここに到達してほしい

相手の命をのみこんで自分の命と同じとし、相手の鼓動も同時に打ちながら生きていくというのが理想なんですよ。または相手の存在が自分の心の北極星みたいな…もう本当に…最初から最後まで模範解答。最高です。くるりとまわって命が芽吹いていくような終わり方…

 

喪失の悲しみと出会えた幸福

「相手の心を墓場にする物語」でわりとありがちなパターンとして、「希望を描けない」部分があるな~って思っていて

もちろんそれだけではないものもたくさんあるけど、胸のど真ん中に人一人の質量をずっと抱えているような“残された側”が、その重みで身動きが取れなくなるということは想像に難くないし、その重みを自分で捨てられてしまったらそもそもこのジャンルは成り立たないから一つの方向性として絶対に存在するものだと思うんです
まあゆうてわたしのなかでのジャンルの話なんだけど…別に世界標準で定義されているジャンルじゃないからさ…それはおいておいてね

この『キヅアト』は2番の中で「絆や希望もちゃんと捉えなきゃ」といった意味あいのことも歌っているんです。基本的に悲観に暮れる傾向の強いこのジャンルにおいて、このメンタリティを持っているということはとても大切だなぁって

どこまでも悲しくてもどこまでもやるせなくてもいいけど、やっぱり相手と出会ったことを幸福としていくのであれば、“残された側”はそれを証明するためにもしっかりと生きてほしいし、相手が生きられなかったぶん生きてほしいし、見てほしいし、感じてほしいなぁって思う。タイタニックでもジャック・ドーソンが最期にそんなようなこと言うじゃん…?いやこれはまた違うけど…一つの前向きな幸福の定義として、必要というか、あってほしいなぁと思う

別にそれは恋愛でなくて友情とかでも全然よくて。たとえばジョジョのジョセフとシーザーとかもコンビとしてとてつもなく好きなのですが、ジョセフって「ジョースター家」の「一途」で「短命」っていうのを破ってるって言われたりする。これについてジョセフはシーザーの分も生きてるんだなって個人的には(勝手に)解釈しているんです。というのもシーザーちゃんの夢ってたしか「幸せな家庭」とかなんかそんな感じなんですよね。ジョセフは浮気して隠し子もいたけど、スージーとホリィも、朋子と仗助もなんだかんだいって幸せに生きているし幸せな家庭なんですよね。それになによりもジョセフは長生きなので、これもシーザーが早くに亡くなったことを受けて意地でも長生きしてやるって気持ちがあったらいいなぁっていう気持ちを持っています。まあだったらいいなうれしいな妄想でしかないけどな!でもシーザーちゃんのあの死がジョセフの心に何も残さなかったわけはないじゃないですか。一緒になったスージーもシーザーのことを知っていて、何も思わなかったわけないじゃないですか。絶対楽しくて幸せな夫婦になろうねって言ったじゃないですか。知らんけど言ったと思うじゃないですか。…この話いる?ちなみに死んでないのでこのジャンルには入らないんですけど、「ゴールデン・デイズ」の光也と仁とかもそうです 

 

「相手の心を墓場にする物語」ってなんだろう

ずっと昔から、「人の墓標で一番幸せなのは愛する人の心の中」だと思ってきていたし、それがきっかけで「相手の心を墓場にする物語」というものを自分の中の最大の覇権シチュとして置いているんですが、最終的に自分で書いてて思ったのは、相手の心を墓場にしてそこを土壌として一輪の花が咲いてくるエンディングが見える話が好きなんだろうなぁと思いました

たった一人に出会って「世界は美しい」と言えるようになる。そういう関係が理想だし、そういう存在って相手の中で「○○関係」ではなく概念に近くなる気がするんですよね。ちょっと路線はずれるけど、ある意味相手にとってなにかを象徴する概念になってほしいっていうのもあるのかなって

 

「相手の心を墓場にする」がぴしゃーん!と自分の中でハマったのはBANANAFISHの英二とアッシュで、このふたりは人間関係の究極であり極限だなぁとやっぱり思います

特別なふたりを描くなら出逢ったことに絶対に意味を持たせてほしいし、そういう人と出逢って一人目を伏せて微笑むようなキャラクターが主役の話を読みたいんだよ…そうなんだよ…!

deadmanっていうバンドがいてね、deadmanの曲に「fragile sandy」っていう曲があってね。その歌詞にね「募る 恋しい数だけ言葉が漏れる『忘れた』と」「恋しい想いは話したくない 過去も今も」っていうのがあるんですけどね、こういう感じがね…すっごく好きですね…

 

だんだん何が何だかわかんなくなってきてるんですけど(いつものことすぎる)、『冬のはなし』も『キヅアト』も、自分の中のドラマティックな感情ときちんと向き合いつつ、事実と現実を把握しながらも淡々と歩いていて、その中で雲が途切れる場所までたどり着いたような歌詞だなぁと思います

そして、そういうところがすごく好きだなぁと思う理由かなって今思いました

あと「君の呼吸を代わりに担っていく」と「君の心臓を代わりに背負っていく」という歌詞についてですが、めっちゃくちゃ好きなんですけど、「代わりに」じゃなかったら…!というところがあるので省きました。一緒にとか同時にだったら相手の心を墓場にするジャンルではよりよかったなっていう…そこだけですね…普通にめちゃくちゃエモでLINEのひとことをこれにしたりしてたくらい好きです

でもこれどっちもこの歌詞の前に「まだリアルな」がつくところがすごくいいよなぁって…もう「いい」と「最高」しか語彙ねえのかよって感じだけどすごくいいですよね。まだまだリアルに息遣いも鼓動も覚えてるってすごくグッとくる~~~~~~こういうふんわりと伝わってくる距離感や愛の温度と湿度が素敵な曲だと思います

あと書いてないけど『まるつけ』もいい曲で泣けるよね。『まるつけ』も同じように手を変え品を変え畳みかけてくるタイプで本当にドツボですよ。「答えもなくまるつけ」がめっちゃ好き。いやほんとめっちゃ好き。ほんといい曲ばかりで素敵な作品でしたギヴン。センキュー…

 

最後にどうでもいい話を追加しますけど、真冬にPlastic Treeとかカバーしてもらいたいなぁって思ったり、アニメで楽曲提供しているのがプラだったらどうなんだろうな?とか考えたりもしたんですが、マジでガチの喪失of喪失って感じになる気もしました

でも真冬に「ナミダドロップ」とか「エとセとラ」とかカバーしてほしいな~

 

何一つタイトルに関係ない話がいっぱい増えたけど終わります。長いな!

絵は丁寧に描こう!と思って久しぶりに丁寧に描いた真冬のような人です。最初に思ってたのとわりと違ったけどまぁいいかなという場所に落ち着きました