奇怪で理解しがたい文字列

早口なオタクの140文字で収まらない叫びや絵を好き勝手にぶつけていく場所。すべての文が無駄に長い

幸村精市くんのお誕生日でしたね

f:id:pasta144:20210314022541p:plain

ハッピーバースデー精市

実はこのエントリも書いていたのは2021年の3月だしこの絵もそうなんですが、まぁせっかくだし出していこうなってことで出します

何も考えないで描いたので15歳かもしれないしもうちょっと大人になってる幸村くんかもしれないんですが、立海R陣はいくつになっても幸村精市の誕生日だけはみんなで集まって祝ってほしいな。丸井くんの声掛けとかで
30歳とかになって、みんな忙しくて予定も合わなくて当日に集まれなくて12月とかになっちゃったとしても、幸村くんお誕生日おめでとー!って言って乾杯してほしい

そんなわけで全然祝いたくても祝えてない子たちがいっぱいいるんですが。推しとかに関係なく、どうしたって幸村精市を無視できないので幸村精市を祝います。おめでとう

人生で「この人のことをずっと考えていたい」っていうキャラクターが何人かいます。高谷煉だったり、真波山岳だったり、青田淳だったり、武蔵坊弁慶だったり、もっといっぱいいたりしますが、その親玉が幸村精市です
これらは推しが好きとは違う「好き」で、平たく言うとクソデカ感情を抱えまくっている人です。もうね、生まれてくれてありがとう

特に幸村精市と真波山岳に関しては、彼らの幸福を祈る会に入っているので、彼らのために祈りたいし、わたしの寿命で彼らの幸福が担保されるなら、たぶん寿命をあげます

たぶんこれらの人って自分と遠すぎて、それでも知りたくて、分からないからずっと彼らの人生を追いかけて、その細胞のひとつひとつまで追いかけていきたい人たちなんですよね。つまりストーカーね

ドイツのね、手塚VS幸村戦が少し前にSQで完結したじゃないですか。そして、最後まで収録した単行本も発刊されましたね。まだ単行本は買えてないんですけど。SQは買って読んだので知っているんですけれど。けれどね

ちなみに立海VS氷帝GOFはまだ見れていないし最近はテニチャも全然見れていないのでいい加減女子会くらいからのアーカイブを観たいんですけど。つまり最近あんまり幸村精市には触れていないんですけれど

いやもう、本当に、ドイツ戦めっちゃくちゃよかったですよね

やっと話せる。話していい?もうちょっと当時の暴れ馬のような感情を覚えていないのでツイートのスクショを見ながら思い返しているんですけれど

 

この手塚VS幸村戦だけで、幸村精市という一人の少年の限界突破と進化と未来へと続く栄光のロードが描き出されたなって思うんですよ…この試合で幸村精市は生まれ変わったというか、新生したというか、再び生まれたというか、そういう感じが…

 

あの試合って、国光好きも幸村好きも、両方が祈りながら読んでいた試合だと思うんですね。どっちが勝っても負けてもおかしくなくて。でも勝負である以上必ず勝者と敗者が生まれる

わたしは幸村精市のオタクというか信者なので、彼の敗北は見たくなかった。しかし彼が勝利したとしても、彼のテニスがずっとこのままで良いのかという疑問はなんとなく持っていると思う

天衣無縫の極みでリョーマくんが勝利したことによって、彼に救いがもたらされたように、幸村精市に刺さってる棘ってまだまだ抜けきらないというか

別に今の幸村くんでも良いんだけど、幸村精市のテニスってドイツでプロとしてテニスに向き合っている手塚国光と比較したときに、あまりにも窮屈で苦しいなって思ったんですよね

今回の試合を見ていて、手塚のテニスってすごく「自由」だなって。やっぱり今まで「青学の部長」としてテニスをしていた手塚にはこのような「自由」がなかったので、今読んでいて「自由」を感じるって単純に漫画としてすごいなって思うんですけどそれは今は置いておくとして…

幸村精市が天衣無縫になれる未来があるかもしれないし、ならない未来もあるかもしれないし、なってほしいかなってほしくないかでいうとわたし個人の感情は正直どっちでもいいんですけど、なろうがなるまいが、今の幸村精市ならどんな未来でも「そうだね」って思えると思う

幸村くんのテニスって、とってもとっても雑に言ってしまうと、「否定のテニス」だったんじゃないかなって思うんですよね。テニスを楽しく?ありえない!みたいな
手塚戦でも「未来を奪う」という戦い方をする。それはとても強いのだけど、肯定か否定かというとやっぱり否定なんじゃないかなと
そして、この戦い方で手塚に勝ったら、幸村くんはこの信念を確固たるものにしていってしまうと感じたし、そうなるとずっと幸村くんのテニスはこのスタイルなのでは?という懸念も感じた

もちろん強いことは一つの正義だし、幸村くんや立海のメンバーが持っている鉄の掟も間違っているわけでもなくて、研ぎ澄まされた美学の一つだとは思うのだけど、でも幸村くんはこの先もずっとずっとずっとずーーーっと、この美学「だけ」でテニスを続けていくの、絶対にいつか苦しくならない?って思ってしまう

 

この手塚VS幸村戦を読んで、自分が思っていた何十倍も、何百倍も幸村精市のこと知らなくてびっくりしました

幸村精市が多くの選手の未来をイップスで奪ってきたことも、その因果応報というカルマを自分で刈り取る?解消する?ことも、“完治”していない以上彼がプロを目指すという気持ちに振り切れないことも、そのために『諦めた』ことがたくさんあったことも
全然見えてなかったって気づいた

もしかしたら目をそらしてたのかもしれないけど、でも許斐先生がここを描いてくれたことによって、初めて幸村精市っていう『神の子』というたいそうな二つ名がついた14歳の少年の胸の内を知ることができたし、彼の人生が帯として見えた感じがしました

立海の「常勝教育の賜物」でもあり、もしかしたらその究極の形だったかもしれない幸村くんとそのテニスは、とても厳しくて、苦しくて、でもとても強くて、だからかっこよくて、とっても悲しかった

でも許斐先生がこの試合の最後に託したメッセージは希望で、幸村精市はやっと『暗闇から抜けた』んだと思えた素晴らしい試合だった

テニスも人生も諦めかけた幸村精市が、諦めないで進んでいくこと
それは試合だけではなくて、人生においても言えるということ。そして許斐先生は勝敗だけで実力は決まらないと常に仰っているから、何も悲しいことはないんだって思えた

『未来を奪う』のではなく『未来を塗り替えて』いくことを選んだ幸村くんは、きっと彼の目指す光に導かれるまま進んでいくし、「諦めないで良かった」と言える幸村精市を見たときの心に吹きぬける黄金の風…感動の涙…テニスの王子様一生愛する…

 

そして何よりも、たとえ負けたとしても、幸村精市はいつまでも王者だって思った
それは跡部様がどんな苦境に立たされ、地を這いずろうとも王様であるのと同じ、彼らの在り方の話なんですが…まぁこれもわたしがそう思っただけなんですけど…

 

 

これから先、手塚国光は25歳で世界ランク1位を取る未来がひとつの可能性としてすでに示唆されていますが(完全版の10年後の王子様)、その手塚国光の歴史に刻まれる最高の試合だったと思う

手塚国光幸村精市と戦ってくれてよかった。全力で向き合ってくれてよかった。手塚国光だから、『未来を塗り替えて』幸村精市に勝利したのだと思うから。本当に手塚がいてくれてよかった

立海レギュラー陣が幸村精市を大好きで良かった。幸村くんに駆け寄って全力で抱きしめてくれる子たちでよかった。幸村精市の、中学時代のテニスの一つの大きな節目であるであろうこの試合が、最高に素晴らしい試合でよかった

線路が切り替わるような試合だったかもしれないこの試合が、こんなにすがすがしくて美しく、感動的で嬉しかった

だから許斐先生信じられる~~~~~~~~!!!!(いつものオチ)

本当にね、この試合を見て心から思ったことはね、『許斐先生が描くテニスの王子様だから』わたしはテニスの王子様が好きなんですよ

他の人が全く同じキャラクター、まったく同じ展開を描いても同じように好きにはならないと思う。許斐先生だから、この作品を、彼らの未来を信じられるんですよ

絶対に希望を描いてくれるし、絶対に彼らの「人生」の最善を見つけ出して、そこに向かわせてくれる。この瞬間だけじゃない、彼らの十年先も、二十年先も、ずっとずっと続いていく彼らの人生にかけがえのないきらめきをちりばめていってくれる…!つまり咲き誇る君はダリア……!

本当にありがとうございました。最高でした。最高だったよ。もう……最高だったよ~~~~…!!!何度読んでも泣いちゃう。本当にありがたい。嬉しい

勝敗を描いてこんなにも美しく爽やかですがすがしいなんてもう…それが幸村くんの試合だなんてもう…本当に…かっこよかった。国光も幸村くんも最高だったな

 

幸村くんの試合というとね、やっぱり全国大会が最も印象深いんですね。自分の中で
あ~~~あの試合の未来に、こんなに素晴らしい試合が待っているんだなあって。幸村くんはあの試合でトラウマを抱えたかもしれないけれど、過去の自分も含めて、すべてを精算するような試合が待っているんだなって

勝ち負けに囚われ、勝利に固執し、生きる意味とテニスが誰よりも強く結びついてしまった最強の王者が、たとえ敗北してもこんなに清々しく、美しい試合が出来る未来があるんだなって

 

余談

この試合を見ていて、わたしが彼らと同時代・同世代のテニスプレーヤーだったら絶望しちゃうっていうか心バキバキになってしまうなって思ってしまった。だって手塚国光にはなれないし、幸村精市のようにもなれない

もちろん世界にはベルティ坊やとかもいるのできりがないんですが、日本の中学生としてみると、この二人はずば抜け過ぎているから、たとえ真田弦一郎や跡部景吾ほどの実力があっても、努力でたどり着ける才能の差なのか?っていう疑問が胸に重たく冷たく残ってしまう

どれだけ努力しても手塚の領域に行けると思えない。手塚自体がたゆまずに努力を重ねる人間だから、一生その差が縮まることもない。そして同じように努力をしても幸村精市のようにはきっとなれないんだよな

だから人はリョーマくんを認めるのかもしれないな、と思いました。リョーマくんは自分のポテンシャルがどうのとか関係なくやめないし諦めないから
リョーマくんがまだ中学一年生っていうのも理由の一つにはあるかもしれないけど、それでも大胆不敵で生意気で、誰よりもテニスを愛してテニスの近くにいるリョーマくんだから、人は彼のテニスに希望や勇気を見出すのかもしれないなって思う

まぁそもそもテニスの王子様の子たちってそんなことで諦める子たちじゃないんですけどね!だから最高だし、だから彼らが大好きなんだ…
いつだって前のめりに転んで、立ち上がって、前進していく彼らがかっこよくて大好きなんだ

でもこういう気持ちになったことによって、幸村くんのイップスって確かに起こりうる気がしました。だって読んでるだけで無理だなって思っちゃうもんなぁ。つらかっただろうな、今まで対戦した子たち

幸村精市に対峙する恐怖を読んでいるだけで体感してしまうと、やっぱり相手が勝手になってしまうこととはいえ幸村くんが摘み取ってきたほかの選手の可能性というものは清算する必要があったんだろうなぁって思いました
だから個人的に今回の結果にも話運びにも本当に納得しています。清算したからスッキリした幸村精市はまた歩き出せるんだろうから